BLOG ブログ

社長のための週イチ経営メモ/若いスタッフさんは、5年後の笑顔を想像していますか?

毎日ハキハキ明るく頑張っているスタッフさんに、明るい未来を見せることできていますか?

若いスタッフさんに「憧れの未来」をイメージさせることができていますか

1. 若いスタッフは、毎日笑顔で楽しそうにしていますか?

ふとした表情に、小さな違和感を感じることはありませんか

若いスタッフさん達は、毎日笑顔で楽しそうに働いているでしょうか。

お客様の前では笑顔でいてくれる。
挨拶もする。
言われたことも、ちゃんとやってくれる。

でも、なにか元気が足りない気がする。
あまり楽しそうだとは思えない気もする。
ミーティングではうなずいている。
仕事も覚えようとしている。

でも、ふとした瞬間に表情が消えるように感じる。
質問しようとして、やめる。
先輩の顔色を見てから動いているように見える。

そんな小さな違和感を、
きっと、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

もちろん、オーナーや店長も毎日頑張っています。

予約を回し、売上を見て、スタッフのことを考え、お客様にも向き合っている。
採用も、教育も、集客も、SNSもある。

自分自身がプレイヤーとして現場に立っていることもあるでしょう。
余裕がなくなる日もあるでしょう。
笑顔でいられない瞬間もあるでしょう。

だからこそ、若いスタッフが動いてくれないように見えると、もどかしくなるのだと思います。

ただ、そのもどかしさを感じているあなたの姿を、
そのスタッフはどう受け取っているでしょうか。

考えてみたことはあるでしょうか。
「もっと頑張ってほしい」と思っているあなたの表情。
「どうして動いてくれないんだろう」と感じているときの声のトーン。
忙しさの中で、少し余裕を失っている空気。
若いスタッフさん達はは、そういうものも見ていますよ。

2. 若いスタッフの視線は「未来の自分」。先輩の姿に未来の自分を見ている

あなたも、入店したころの先輩を覚えていませんか

少し思い出してみてください。

自分が入店したころ、
「怖い先輩」
「厳しい先輩」
「うるさい先輩」
「優しい先輩」

色々な先輩がいませんでしたか。
その中で、今でも覚えている先輩はどんな人でしょうか。

そして、その先輩は、どんな風に言っていたでしょうか。
「前にも言ったよね」
「なんで分からないの」
「今忙しいから、あとにして」
そう言われて、質問するのをやめたことはなかったでしょうか。

反対に、
「大丈夫?ここ一緒に見ようか」
「今の気づき、良かったよ」
「最初は分からなくて当たり前だから」
そう言ってくれた先輩のことも、覚えていないでしょうか。

同じ指導でも、
言葉の選び方。
声のトーン。
表情。
そのときの空気。

それだけで、こちらの受け取り方は大きく変わります。

そして今、若いスタッフも同じように見ています。
店長の表情。
先輩の声のトーン。
忙しい日の余裕のなさ。
お客様への向き合い方。
後輩を育てるときの空気。

質問しようとして、口を開きかけたけれど、
先輩の表情を見て、やめる。

その一瞬で、行動が止まってしまうことがあるとは思いませんか。

店長や先輩は話しているつもりでも、スタッフ側には少し違って届いていることがあります。
スタッフとのすれ違いについては、こちらの記事でも少し詳しく書いています。

3. 「先輩、大変そうだな」と思わせていませんか

頑張った先に見える未来が、少し苦しそうに見えているのかもしれません

そのスタッフさんは、本当にやる気がないのでしょうか。
本当に成長したくないのでしょうか。

もしかすると、その子の中では、こんな声があるのかもしれません。
「先輩、大変そうだな」
「自分も3年したら、あれをやるしかないのかな」
「もっと、何か方法はないのかな?」

口には出さないかもしれません。
でも、若いスタッフさん達は先輩の姿をよく見ています。

忙しそうな表情。
ため息。
お客様には笑顔でも、裏で少し疲れた顔をしている瞬間。
後輩に声をかける余裕がなくなっている姿。

そういうものを見ながら、
この店で頑張った先の自分を、静かに想像しています。

若いスタッフさん達は、頑張りたくないわけではないと思うのです。

本当は、うまくなりたい。
お客様に喜ばれたい。
先輩に認められたい。
美容の仕事で、自分の未来をつくっていきたい。

でも、頑張った先にある姿が、少し苦しそうに見えている。

だから、足が止まってしまうことがあります。
若いスタッフさん達のやる気は、
本人の性格や根性だけで決まるものではないと思いませんか。

その子が、頑張った先に何が見えてくるのか。
楽しそうにお客様と向き合う先輩なのか。
後輩の成長を喜べる店長なのか。

それとも、いつも疲れていて、余裕がなく、
どこか苦しそうな未来なのか。

そこが、若いスタッフさん達の行動に大きく影響するとは思いませんか。

4. せっかく採用した未来の戦力に、ブレーキを踏ませていませんか

「美容業界で頑張りたい」
と言っていた想いは、どこで弱くなったのでしょうか

採用したとき、そのスタッフさんはきっと、
「美容業界で頑張りたい」
「技術を身につけたい」
「お客様に喜ばれる人になりたい」
そんな想いを持っていたはずです。

だから、採用したのではないでしょうか。

それなのに、入店してしばらくすると、
なにか元気が足りない。
あまり楽しそうに見えない。
前に出てこない。
質問しようとして、やめる。

そのとき、
「最近の若い子は、やる気がない」
で片づけてしまってもいいのでしょうか。

せっかく採用した未来の戦力に、
知らず知らずのうちにブレーキを踏ませていませんか。

そのブレーキは、強い叱責だけでかかるわけではありません。
忙しい日のため息。
質問しづらい空気。
先輩の疲れた表情。
店長の余裕のなさ。
頑張った先が、あまり楽しそうに見えない現実。

そういう小さなものが積み重なって、
若いスタッフの中にあった想いが、
少し消えていってしまうことがあるかもしれません。

では、これは本当に、
ブレーキを踏んだスタッフさんだけの責任でしょうか。

もしかすると、本当に考えてみるべきことは
そのスタッフさんのやる気だけではないのかもしれません。

その子が入店してから見てきたもの。
感じてきた空気。
声にできなかった小さな違和感。

そして、頑張った先に見えていた未来。
そこを、そっと見直してみることをしてみませんか。

「言われたことしかやらない」「自分から動かない」と見えるとき、
実はその前に“言いにくい空気”があるのかもしれません。
指示待ちになってしまう背景については、こちらでも整理しています。

5. 憧れの先輩がいる店には、自然と笑顔が増えていく

「笑顔」、言われたから出るものなのでしょうか

反対に、店長や先輩が忙しい中でも、
店の空気を整えようとしている。

お客様に向き合う姿に、静かな誇りがある。
後輩の小さな成長を、ちゃんと見ている。
その姿があると、若いスタッフは安心します。

「この店でなら、もっと頑張ってみたいな」
そう思えることが、やる気の土台になるのだと思います。

憧れの先輩や上司がいる店は、自然と笑顔が増えていきます。
それは、無理に明るくしているからではありません。

この店で頑張った先に、なりたい自分がいる。
自分もいつか、あんなふうにお客様と向き合いたい。
あんなふうに後輩を育てられる人になりたい。

そう思える背中があるからです。

笑顔とは、
「笑顔で接客してね」と伝えるだけで生まれるほど、
簡単なものなのでしょうか。

もちろん、接客業として表情を整えることは大切です。
でも、本当にやわらかい笑顔は、言われたから出るものではないと思うのです。

質問しても大丈夫だと思えること。
小さな違和感を汲み取ってもらえること。
自分の成長を見てくれている人がいること。
この店でなら、もっと頑張ってみたいなと思えること。

そういう安心があるから、
人の表情は少しずつやわらかくなる。
スタッフ同士の空気も変わる。
お客様への声のかけ方も変わる。

笑顔は、無理につくるものではなく、
安心できる場所から自然と出てくるものではないでしょうか。

6. その子の中で、何が起きているのでしょうか

毎日のルーティーンとしての作業になっていませんか

若いスタッフさん達が主体的に動けないとき、
その子の中では何が起きているのでしょうか。

もしかすると、仕事が
「言われたことをこなすもの」
になっているとは思いませんか。

シャンプーをする。
カラーの準備をする。
掃除をする。
タオルをたたむ。

先輩に言われたことを、間違えないようにやる。
もちろん、それ自体は大切な仕事です。

でも、そこで止まってしまうと、
その仕事はいつの間にか、
毎日のルーティーンとしての作業になってしまいます。

ただ、その一つひとつが、
お客様の安心につながっていること。
先輩が施術に集中できる流れをつくっていること。
サロン全体の空気を整えていること。

そこまで見えなくなると、仕事は少しずつ、
「意味のある仕事」ではなく、
「毎日こなす作業」になってしまうことがあります。

その状態で、スタッフさん達が自然と行動してくれるものでしょうか。

何を見ればいいのか分からない。
どこまで気づけばいいのか分からない。
自分の行動が、店にどう役立っているのか分からない。
だから、言われたことはやる。

でも、それ以上には踏み出せない。

これは、やる気がないというより、
自分の仕事がどこにつながっているのかが見えていない状態なのかもしれません。

シャンプーは、ただ髪を洗うだけではなく、
お客様が安心する時間をつくること。
掃除は、ただ店をきれいにするだけではなく、
お客様を迷わせない空間を整えること。
後輩への声かけは、ただ教えることではなく、
その子がこの店で育っていける安心を渡すこと。

そうやって仕事の意味が見えてくると、
毎日の作業は、サロンを育てる仕事に変わっていくと思いませんか。

7. 明日、ひとつだけ見直すなら

若いスタッフさん達の前で、店の未来を3分だけ話してみませんか

若いスタッフさん達は、あなたが未来を語る数分を待っているのかもしれません。

大げさなビジョンでなくて構いません。
立派な言葉でなくてもいいと思います。

明日ひとつだけやるなら、
若いスタッフの前で、店の未来の話を3分だけしてみませんか。

売上目標だけではなく、
どんな店にしていきたいのか。
どんなお客様に喜ばれたいのか。
その子に、どんなふうに育ってほしいのか。

それを、少しだけ言葉にしてみる。
「この店を、こういう場所にしていきたい」
「あなたには、こういうところを伸ばしてほしい」
「今日のあの声かけは、お客様の安心につながっていたよ」

そんな小さな言葉で十分です。
若いスタッフのやる気は、本人の中だけで育つものではありません。

店の空気の中で育ちます。
先輩の背中を見ながら育ちます。
頑張った先に、安心できる未来が見えたときに動き出します。

スタッフが頑張れない理由を探す前に、
その子が頑張りたくなる未来を、店の中に見せられているか。

そこを、そっと見直してみてもいいのではないでしょうか。
売るためではなく、迷わせないために。
押すためではなく、安心して進んでもらうために。
スタッフ一人ひとりの小さな想いを、店全体の流れにつなげていく。

サロンを育てる仕事は、
きっと、そこから始まるのだと思います。