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社長のための週一経営メモ/資金繰りが気になるときほど、社長の“ひとり会議”が大切になる

最近、通帳を見るのが少し重い。

月末が近づくと、なんとなく落ち着かない。

支払い予定を考えると、頭の中がざわつく。

資金繰りが気になるときほど、社長の“ひとり会議”が大切になる

誰かに相談するほどではない気もするけれど、このままでいいのかという違和感はある。
誰にも言っていないけれど、実は少し怖い。

資金繰りが気になるとき、社長はどうしても一人で考える時間が増えます。
通帳残高、月末の支払い、借入の返済、税金、給与、取引先への支払い。

誰かにすぐ相談できればよいのですが、
実際には、まず社長自身の頭の中で、何度も会議が開かれているのではないでしょうか。

では、いま、自分の頭の中はどうなっているでしょうか。

もしかして、こんな会議が始まっていませんか。

「今月は乗り切れるだろうか」
「来月の支払いはどうするか」
「銀行に相談するべきか」
「取引先には、どのタイミングで話すべきか」
「そもそも、なぜこんな状況になってしまったのか」

資金繰りが気になるとき、社長の頭の中はとても忙しくなります。

ただ、この“ひとり会議”の進め方によって、その後の判断は大きく変わります。

自分を責めていませんか。
誰かのせいにしようとしていませんか。
焦って、次の一手を決めた気になっていませんか。

資金繰りが気になるときほど、社長の“ひとり会議”は大切になります。

危ない“ひとり会議”は、犯人探しで終わる

資金繰りが重くなると、どうしても原因を探したくなります。

お気持ちはよく分かります。
実際、多くの経営者がこう口にします。

「なんで、毎月お金のことで悩むのか、いまだによく分からない」

売上がないわけではない。
仕事をしていないわけでもない。

むしろ、毎日かなり忙しく動いている。
それなのに、なぜか月末になるとお金のことで頭がいっぱいになる。

そうなると、原因を探したくなるのは自然なことです。

売上の見込みが甘かったのか。
経費が膨らみすぎたのか。
入金サイトを見誤ったのか。
借入返済の負担が重くなっていたのか。

もちろん、原因を振り返ることは大切です。
ただし、頭の中の会議が「犯人探し」だけで終わってしまうと、
次の一手にはつながりにくくなります。

「あの取引先の入金が遅れたからだ」
「社員がもっと動いてくれれば」
「景気が悪いから仕方ない」
「銀行がもっと分かってくれれば」
「結局、自分がダメだったのかもしれない」

このような会議になると、最後に残るのは、怒りや落ち込み、焦りだけになってしまいます。

あなたの頭の中の会議は、いまどこに向かっていますか。

誰かを責めても、支払いの期日は近づいてきます。

自分を責めても、通帳残高が増えるわけではありません。

資金繰りが気になるときに本当に必要なのは、

「誰が悪いか」よりも、
「いま何が起きているか」です。

そして、

「何を守るのか」
「誰に相談するのか」
「今日、何を一つ進めるのか」

を決めることです。

不安は、小さく分けると動きやすくなる

資金繰りの不安は、頭の中にあるうちは大きなかたまりに見えます。

「お金が足りない」
「支払いが怖い」
「この先どうなるか分からない」

この状態のままだと、不安はどんどん大きくなります。

まずは、少し落ち着いて、丁寧に見ていくことはできそうでしょうか。

そうですね。

社長の頭の中で開く、**“独り会議”**とでも言いましょうか。
その会議で大切なのは、不安を小さく分けていくことです。

今月、いくら必要なのか。
いつまでに必要なのか。
どの支払いが重いのか。
入金予定はいつなのか。
支払いが遅れそうなら、どこに、いつ、何を伝えるのか。
借入や条件変更の相談が必要なら、誰に、どの順番で話すのか。

最初から完璧な答えを出す必要はありません。

大切なのは、頭の中で大きくなっている不安を、
少しずつ現実の形に戻していくことです。

こうして一つずつ分けてみると、どうでしょうか。
少しずつかもしれませんが、頭の中が整理されてきた気がしませんか。

もしかすると、ご自身でいくつか気づくこともあるかもしれません。

「ここは早めに連絡した方がよさそうだ」
「これは一人で抱えず、相談した方がいいかもしれない」
「まずは入金予定を確認するところから始めよう」

ぼんやりした不安は、人を動けなくします。

でも、きっと、小さく分けられた不安は、対応できる課題に変わっていきます。

現実を見るのは、絶望するためではない

資金繰りが気になるとき、最悪のケースを考えるのは怖いものです。

支払いが間に合わなかったらどうなるのか。
銀行にどう説明するのか。
取引先に迷惑をかける可能性があるのか。
給与や税金、返済をどうするのか。

できれば見たくない。
考えたくない。
後回しにしたい。

その気持ちは、とても自然なものです。

ただ、最悪のケースを見ないままでいると、
不安は頭の中でどんどん大きくなります。

反対に、最悪のケースを一度紙に出してみると、
そこにはまだ打てる手が残っていることがあります。

相談できる相手がいる。
支払い時期を調整できる可能性がある。
銀行に早めに説明できる。
入金確認ができる。

一時的に守るべきものと、後回しにするものを分けられる。
誰かに状況を共有できる。

見えていないだけで、
まだ残っている手があるかもしれません。

現実を見るのは、絶望するためではありません。

希望への光を見つけるためです。

ここでいう覚悟とは、「もう駄目だ」と諦めることではありません。

見たくない数字を見る。
言いにくい相談をする。
先延ばしにしていた連絡をする。
守るべきものを決める。

そのために、少しだけ腹をくくることです。

“ひとり会議”の最後に、一つだけ行動を決める

社長の“ひとり会議”で大切なのは、最後に必ず一つ、行動を決めることです。

考え続けるだけでは、不安は大きくなります。

反省だけで終わると、気持ちは重くなります。

「何とかなる」と言い聞かせるだけでは、現実は動きません。

大きな解決策でなくても構いません。

たとえば、
「今日、支払い予定を一覧にする」
「明日、税理士に数字を送る」
「銀行に相談の予約を入れる」
「入金予定を確認する」
「支払いが遅れそうな先に、早めに連絡する」
「一人で抱えず、状況を誰かに話す」

まずは、今日できる一つを決める。
そして、その一つを実行する。

それだけでも、頭の中の会議は少しずつ前に進み始めます。

資金繰りが気になるとき、社長に必要なのは、強がることではありません。
自分を責め続けることでもありません。
一人で抱え込むことでもありません。

「誰が悪いか」ではなく、
「何が起きているか」。
「もう無理かもしれない」ではなく、

「誰に相談するか」。

「どうしよう」ではなく、
「今日、何を一つ進めるか」。

社長の“ひとり会議”は、自分を追い詰めるための時間ではありません。

希望への光を探すための時間に変えることができます。

一人で抱えている時間が長くなるほど、不安は大きくなりがちです。

状況を整理したい、誰に何を相談すべきか確認したいという場合は、
早めに専門家に話してみることも大切です。

もし、「資金繰りのことを考えるのが怖い」「分かっているけれど、つい後回しにしてしまう」
という感覚がある場合は、前回の記事も参考になるかもしれません。

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