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【資金調達の闇】

月末の支払いが「50万」足りないとしたら・・・どうしますか?

1,資金繰り表の重要性について

今月末の支払いが、どうしても「50万」足りない・・・どうにかしないと、年を越せない。
事業は、山あり、谷ありです。順調に売上を伸ばしてきているときこそ、急激に膨らむ支払に追われ支払が苦しくなることは、実際上よく起こり得る事態です。
 
この状態で、目の前に100万円を無事調達できたとしましょう。
とすると、まず、今月の支払いはどうにかなります。なんとか、無事に年を越すことができそうでう。
100万円の内50万円支払ったので、まだ50万円の余裕がある。
年が明けたら、従業員たちを引き連れて初詣にでも行って、おいしいものを食べて士気を上げよう・・・
ちょっと、待ってください、その「50万円」は、直ぐに使っても良いものでしょうか?
直ぐに支払いががきて、資金調達の必要性が出てくるのではないでしょうか?

この様に、「目の前のお金」は使って良いものなのか、否かを判断するのに役にたつのが「資金繰り表」です。
「資金繰り表」と言うと、難しく聞こえるかもしれませんが、お金の出入りを管理する帳簿のことです。
更に分かり易く言えば、「お小遣い帳」かもしれません。

資金ショートの時期が分かります

この資金繰り表を、単純にお金の出入りを付けておくだけで、
「いついつに、いくらの支払いが発生する」
「いついつに、いくらの入金がある」
と、見える化することで、会社の資金の流れが見える化できます。
 
「このまま、売上が上がらないと3か月後に資金がショートする」
と、予測することができるようになるので
「今月末、支払が足りない!」
と言った、急な事態の発生を避けることこができます。
3か月で50万を用意するのと、10日で50万を用意するのと、どちらが大変か痛いほどお分かりいただけると思います。

計画的な借入の目安がつきます。

いつまでに資金がいくら必要なのかがわかれば、しかるべきところに相談をして資金調達をすることも可能です。
「事業計画書」「資金繰り表」を準備して、金融機関に相談に行けば、50万でも100万でも融資を受けることができるかもしれません。
 
例え、資金調達ができないにしても、新たな入金時期がみえていれば、支払先に支払時期を少しまってくださいとお願いすることも可能でしょう。

2,資金調達の闇

例えば、この「50万」を何とか工面する為に、東奔西走した結果・・・
2週間で20%という法外な金利で貸している貸金業者(いわゆる闇金)で借りてしまうと、どうなるか?
2週間で20%と言うことは、1年365日÷14日で26。26×20%で520%です。
50万を借りて2週間で10万の利息。元本を一円も減らすことが出来なければ、年間利息260万円です。

闇金恐るべし!
こんなところで、借りて良いはずがないですね。
ところが、資金繰りに詰まって「支払が、支払が・・・」となってしまうと、正常な判断ができなくなり、ついつい手を出して「とりあえず返済」してしまうこともないとは言えません。
 
たかが「50万」ですが、されど「50万」です。
そして、支払、入金の時期が予め分かっていれば、このような事態はいくらでも回避することができるのです。
 
お金の相談を落ち着いてできる相手がいないという経営者の方は多いかもしれませんが、
そんな時だからこそ、落ち着いて専門家である第三者にアドバイスを求めるなど、冷静に判断できるように心がけてください。

→資金調達・資金繰り相談は、企業会計ドクター丸山事務所へ