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【融資申込5つのポイントver.6】

今回は、「新創業者融資申込み失敗例」をお伝えします。

お客様の中には、ご自身で自力で創業融資の申し込みに挑戦したものの残念ながら融資を断られてしまい、困って相談に来る方も結構います。全体の2~3割くらいですね。

    

なるほど、ご自身のビジネスですから全てご自身の手で綺麗に作り上げたい。

「自分ならできる!」という気持ちは素晴らしいことだと思います。

      

まずは、融資申込時に使用された「事業計画書」「返済予定表(資金繰表)」をご用意ください。

併せて、担当者様との面談時の様子をヒアリングさせていただきます。

     

ご相談をお受けして多いのが、何も分からない状態で申し込んでいるというケースです。

初めての経験ですから無理もない話しなのですが、資料を見させていただくと、やはり内容が不十分なものが多いです。

   
ここからどう改善点をピックアップしてご希望通りの融資を受けられる資料に作り直していきます。

実は、失敗してしまったケースの中で多いのは、日本政策金融公庫が提供している、事業計画書の記載例を鵜呑みにして、その通りに書いているケースが圧倒的です

当時の国民生活金融公庫の記載例は非常に稚拙でした。
例えば、起業の動機を書く欄がありますが、記載例にはこう書いてありました。

   

「かねてから自分の店を持つことが夢だったから」

   

仮にも何百万もの融資を受けて、起業しようという経営者たるあなたの起業の動機がこう書いてあったらどう思いますか?
小学生の作文じゃないんですからこれはないですよね。

でも当時は、国民生活金融公庫が出している記載例にこう書いてあるのですから、
それで良いのだと思うのは、ある意味、当然のことかもしれません

      

現在は、用意されているサンプルも充実され、内容もしっかりしたものになって
きていますが、そもそも公庫の既定の創業計画書は、とてもシンプルでして、十分な計画を示すことはとても難しいです。

記載する欄も小さく、文章は3~4行程度のスペースしかありません。
無理やりこのスペースにまとめるのではなく、「別紙参照」とし別途資料を用意して、きちんとアピールポイントを伝えていきましょう

       

読み手が見て、この人が起業するなら成功できるなと思わせる必要がありますから、自分や事業のアピールポイントを出し切ってください。

例えば、商品、サービスの詳細の欄であれば、ただ単に商品を羅列するのではなく、こういった特徴のある商品を扱う、その理由は、○○だからだ。
この商品を扱うことにより、この層のお客様から支持を受けられる
など、商品、サービスのセールスポイントや扱う理由も一緒に書いてください。

セールスポイントを書く欄も別にあるのですが、ここにしかセールスポイントを書いてはいけないことはありません。

   

細かいことですが、結果的に大きな成果として返ってきます。

貸す方にしてみると、全くの素人が「夢だったから」などの理由のみで事業を始めるのに、何百万円もの融資をすることには、躊躇するのは当然のことです。

貸し手を納得させることが重要です

 
これらのことを意識して事業計画書を書いていきます!

 

ご自身のビジネスのメインターゲット、商品・サービスのストロングポイント、販促方法、他社との差別化、数字の根拠をシッカリと示して、融資審査担当者を「これなら行ける!」と思わせる事業計画書の作成が、融資成功の秘訣です。

  

あなたのビジネスの設計図ともいえる「事業計画書」、丸山事務所が一緒に作成のお手伝いをさせていただきます。