令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」(第1回公募)について、令和3年3月26日(金曜日)から令和3年5月7日(金曜日)まで公募を行われました。6月16日に「緊急事態宣言特別枠」の採択発表、18日には「通常枠・卒業枠・グローバルV字回復枠」の採択が発表され、1次申請の採択結果が全て出揃いました。(詳しくはこちらへ)
申請要件が複雑で「取り組みたいけど申請できますか?」と言う相談が多かった春先。
当事務所でも多数の相談をお受けしたものの、実際に要件をクリアできるかな?
といった問い合わせも多く、実際に事業再構築補助金の申請要件をクリアして申請まで行けた相談は1件だけでした。
その1件は無事に採択と言う結果になり、事業主様には非常に喜んでいただいております。
が、事業再構築補助金に限らず「補助金」は採択がスタートです。計画書通りにしっかりと事業展開をして、売上を伸ばしていくが目的です。
「補助金を受給するための、補助金申請」にしてしまっては意味がありません。
1次申請での応募総数が22,231件(うち、要件を満たしたものが19,239件)、採択総数が8,016件。採択率は36%です。
製造業、宿泊業、飲食サービス業、卸売業・小売業での採択で全体の6割に及ぶものの、幅広い業種で応募・採択された結果になっています。
東京・大阪、愛知、兵庫の順に応募件数が多く、緊急事態宣言の出ている都市と偶然の一致。
6月16日に公開された「採択者向け資料」はかなりのボリュームです。
「採択がスタート」の補助金ですが、採択された事業者様はこれから事業計画書に則った交付申請をして、交付決定を受けてから、補助事業のスタートです。
3年乃至5年の事業計画になっているはずですが、補助事業期間が経過したら報告、その後1年ごとに報告。
と、不断の努力の積み重ねが必要ですね。
今回急いで1次申請をせずに、2次申請に回した経営者の方も相当数いらっしゃると思います。
また、1次で採択されなかった方がリベンジと2次で申請もされる方もいらっしゃるでしょう。
1次の結果である程度のことが見えてきたので、今後は申請数自体も増えてくることが予想されます。そうなると、やはり採択率は次第に下がってくるのかもしれませんね。
「補助金は申請回数が浅い方が通り易い」とも言われています。
経済産業省の方とお話しをする機会があったので、このことについてお伺いしたところ・・・
「そんなことは無いですよ」と、実際はどうなのか分かりません。
1つ言えることがあるとすれば、どの回で申請するにしても補助金の制度趣旨を正確に理解した上で、要件を1つ1つ丁寧につぶしていくことが採択への近道であるといいうことでしょうか。
今後、事業再構築補助金に取組むことを考えている経営者のかた、ご自分の事業を分析した上で本気で真剣に取組んでください。
当事務所では、事業再構築補助金申請サポートを行っております。
相談は無料ですから、お気軽にご連絡ください。