新創業者融資に成功したケースをご紹介します。
イタリアンレストランを開業したいというAさんです。
最初に相談にいらした時にAさんが自分なりに書いてきてくれた
事業内容の説明は次の通りでした。
(プライバシー保護のため内容は多少変えています。)
●起業の動機
「15年間の飲食業の経験を生かして○○市内にリーズナブルでお
本格派レストランを作りたいから」
●お取扱の商品・サービス
「無農薬野菜を使った料理を低価格で提供するイタリアンレストラ
ランチタイムには、ビュッフェ形式でのサービスをする。」
●セールスポイント
「無農薬で育てた野菜を使った料理を中心とした、本格イタリアン
飲食業に15年携わり、ホテル飲食部門での勤務経験も○年あるな
料理を提供できる。」
どうでしょうか。
最低限のことはしっかり書けていると思います。
しかし、もっと改善して、アピールを強く出来るところがたくさん
例えば、
・なぜ、○○市内に出店するのか。
・なぜ、無農薬野菜なのか。
・なぜ、リーズナブルに出せるのか。(採算は合うのか?)
・どういったこだわりがあるのか。
という、疑問が出ると思いますが、本人にその点を質問してみると
当然その理由はたくさんあってドンドン出てくるわけです。
そういうところを、もっと入れてアピールしたほうが断然説得力が
【改善後】
●起業の動機
「現在まで15年間飲食業に携わり、その間○○シェフで有名な○
○○ホテルでの勤務経験もあり本格的な技術を学びました。
街中にあるレストランと言えば、チェーン展開しているファミリー
立ち並び、安いけれどアルバイトが作った料理を出すレストランば
最近では、食の安全性なども社会問題となることも多く、安心して
環境は少ないとも言えます。
私は、自分の経験を生かし、無農薬野菜を使った安心できる食材で
美味しい料理をリーズナブルに楽しんでいただきたいという思いか
生まれ育った○○市に自分のレストランを作りたく起業を志しまし
実家が農家をしているので、無農薬野菜を非常に安価で仕入れるこ
出来ます。」
●お取扱の商品・サービス
「無農薬野菜を使った本格料理を同レベルのレストランと比較して
安い価格で提供できるイタリアンレストランです。
野菜の仕入先が実家なので、こだわった素材を安価で仕入れること
店内は、ナチュラル志向を取り入れた内装にして、心身ともにリラ
環境作りをし、癒しの空間も提供します。
ランチタイムには、ランチビュッフェを取り入れ、主婦層からの支
地元に密着したコミュニティ空間を提供できる場にします。」
●セールスポイント
・無農薬野菜を使った安心できる食材で本格的な料理を提供します
・○○シェフで有名な○○レストラン、○○ホテルなどでの15年
・実家が農家をしているので、無農薬野菜は非常に安価で仕入れる
同レベルのレストランと比較して2~3割ほど安い料金で提供でき
・出店エリアは、生まれ育った地なので、人の流れや行動パターン
程度分かっている為、集客の対策を立てやすい。
いかがでしょうか。
3つの欄では、何度も同じようなことを言い方を変えて書いてます
「同じことばっかり言ってるけど大丈夫?」と、思う方もいらっし
全ての欄で違うことを書かなければならないと言うルールはありま
それよりも、自分のアピールできるポイントをいかに相手に伝える
これだけ、アピールされたら担当者も頭に入るでしょう。
実際、公庫の担当者は、創業の動機については、非常に重要視して
ここに、本人の本気度や情熱であったり、創業に至るまでの準備な
現れてくるためです。
これだけのボリュームですと、既定の創業計画書のスペースには書
ので、別紙参照として、ワード等で作った資料を用意して提出しま